南小国観光まちづくりプロジェクト
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南小国版DMO(SMO南小国)と一緒に、阿蘇の温泉地で観光ビジネスを立ち上げませんか。
南小国町は九州の中央部、熊本県東北部の阿蘇郡に位置し、温泉宿泊地を中核とした観光を主産業とする人口約4,000人の町です。黒川温泉など国内でも指折りの人気温泉地を抱え多くの観光客をお迎えしています。
しかし一方では、温泉旅館ビジネスから地域の他産業への波及効果を生み出していくことや地域全体で滞在型の観光地づくりを行っていくことも課題となっています。このため町では、観光を基軸としながら地域商社の機能を併せ持つ「南小国版DMO(SMO南小国)」を設立し、地域経済の活性化にこれまで以上に取り組んでいこうとしています。
ただし、人口減少・高齢化によって地域の担い手が不足する中、地域内の人材のみで十分な成果を上げることは難しくなってきています。また、地域の外からの多様な視点も取り入れて地域づくりを行っていくことが、これからの町には重要だと考えています。
そこで本プロジェクトは、主にビジネスマンやクリエイターの方を対象として、南小国町の地域資源を活かした観光関連ビジネスの立ち上げや地域のプロデュース・マネジメントなどに、「SMO南小国」と一緒に取り組んでいただける方を募集します。
SMO南小国とプランを実行
本プロジェクトでは、東京都内で開催する4回の講座(ワークショップ)と南小国町で実施する2回の実践活動に参加いただきます。
※4回の講座(ワークショップ)は、土曜日午後に実施します。
※2回の実践活動は、土日に1泊2日で実施します。
そして、ワークショップや実践活動を通じて、「温泉旅館ビジネスから地域の他産業への波及効果の創出」や「地域全体での滞在型の観光地づくり」の実現を目指した具体的なプランを作成し、これを実行可能な段階まで持っていきたいと考えています。
プロジェクトに参加いただく方には、プランの作成やプランの実行に主体的に取り組んでいただくことになりますが、必要なサポートは、南小国町まちづくり課、南小国町観光協会、黒川温泉観光旅館協同組合、SMO南小国の各職員が行います。なお、2回の実践活動に必要な南小国町までの交通手段や宿泊施設は町が用意します。
温泉観光地での新たなビジネスの立ち上げをお考えの方、南小国版DMO(SMO南小国)の事業に関心をお持ちの方、事業を共に推進いただける方をお待ちしています。
外部の人材との協働による新たな地域活性化のモデルを目指します。
今回のプロジェクトは、全国の多くの温泉観光地が抱える共通の課題に取り組むものだと考えています。そして、ここで得られた経験やノウハウは他の同様の課題を持つ地域への展開が期待できるものだと思います。
これまでも南小国町では、とくに黒川温泉に代表される内発的な発展の歴史や地域の人材の活動が注目され評価をいただいてきました。今回そこに地域の外の人材の持つ知識やスキルが結びつくことによって、新しい地域活性化のモデルを創っていくことができるのではないかと考えています。
観光まちづくりプロジェクト始動(2018.9.8)
9/8(土)、9月というのに気温30℃を超えた東京。抽選で選ばれた首都圏で働くビジネスマンやクリエイター15名と町のスタッフが浜松町の会場に集合し、「南小国観光まちづくりプロジェクト」のキックオフ(第1回講座)を行いました。
まずは初顔合わせということで、メンバーの自己紹介と町の課題やビジョンの共有を行いました。約3時間、和気あいあいとした雰囲気の中でもとても熱心なやりとりが行われ、エネルギッシュなキックオフとなりました。
これから3か月、さまざまな経験やバックグランドを持つ15名のメンバーと町のスタッフが一緒になって、まちづくり実行プランを作成していきます。どんなプランが出来上がるかとても楽しみです。
ワークショップ終了後には、会場近くの居酒屋「九州熱中屋」で懇親会を行いました。
ここでもメンバーのみなさんのプロジェクトに対する想いや、熊本・南小国に対する想いなど、とても熱い気持ちを共有させていただくことができました。
プロジェクト初日は、とても熱い1日となりました。
第1回フィールドワークは延期となりました(2018.9.29)
9/29(土)~30(日)に予定していた南小国町での第1回フィールドワークは、台風24号の接近により延期となりました。
10/13(土)~14(日)に変更して実施する予定です。
秋晴れの南小国でフィールドワークを行いました(2018.10.13~14)
台風の影響で延期となったフィールドワークは、10/13(土)~14(日)に1泊2日で実施することができました。もう朝夕は肌寒いくらいの時期でしたが、両日とも「こんなに晴れるのも珍しい」と誰もが言うほどの快晴で、秋晴れの南小国で雄大な阿蘇の自然やのどかな里山も体感いただくことができたのではないかと思います。
1日目は、阿蘇を代表する「あか牛」の放牧地などを訪れ農業や畜産業の現状を調査しました。また、黒川温泉では、どこにでもあったようなコンクリートに被覆された温泉街から、現在の雑木林に囲まれた風情ある温泉街に造りかえてきた営みや今後の展望についてお話を伺いました。
2日目には、これからの観光まちづくりの中核として期待されるDMO(SMO南小国)や、観光スポット「押戸石の丘」の保全を行う農家の方たちによるNPOの運営についてお話を伺いました。小国杉を使った新産業創出拠点では、家具、調度品、アロマなどの商品開発を行う地域の会社と町立のファブラボによる、「林業に新たな力を加えよう」とする取り組みや、そこに携わる方々の思いを伺うことができました。とっても爽やかな2日間でした。
これから、このような地域の取り組みとプロジェクトメンバーの知識やスキルの融合によって、観光まちづくりの実行プランを作っていきたいと思います。
第2回ワークショップを行いました(2018.10.27)
10月27日(土)、浜松町の会議室で第2回ワークショップを行いました。2週間前に訪れた南小国での現地活動を振り返り、これから南小国の観光まちづくりプランを練っていく上で、プロジェクトメンバーそれぞれが着目した地域資源や地域課題についてグループでディスカッションを行いました。
「南小国には、まだまだ活かしきれていない地域資源がたくさんある。」という意見が各テーブルから聞こえてきました。また、南小国の“人”の魅力に、多くのメンバーが触れていただいたことはとても嬉しいことでした。
後半は、それぞれのメンバーがこれから取り組もうとするテーマやその目的を検討し、一人ひとり、全員の前で発表していただきました。
様々なバックグランドを持つメンバーから出てくるアイデアは、とても楽しみなものばかり。また、既にアクションを起こし始めているメンバーがいたり、自分と違った視点を持つメンバーがいたり、他のメンバーの発表は、みんなの刺激にもなったようです。
いよいよこれから観光まちづくり実行プランの作成に入っていきます。
第3回ワークショップを行いました(2018.11.10)
11月10日(土)、第3回ワークショップを行いました。プロジェクト後半に入っていく今回は、12月1日に予定している南小国町でのプラン発表会に向けた中間発表という位置づけで実施しました。南小国の観光まちづくりについて、プロジェクトメンバーそれぞれが考えた実行プランを、1人5分の持ち時間で全員から発表いただきました。
観光やITなど様々な分野での本業を持つプロジェクトメンバーのプレゼンは何れも刺激的で、直ぐにでも実現できそうなものや、実行に向けた取り組みを始められそうなものばかりでした。
南小国での発表会まではあと3週間。これから実行体制やスケジュール、必要な資金などを詰めて、実行プランとしてブラッシュアップしていきます。
プロジェクトメンバーのみなさんは、それぞれお仕事がある中で、本当に多くの時間を割いて南小国のことを調べ、そして考えていただいていることが伝わってきます。ありがたい気持ちでいっぱいです。
第4回ワークショップを行いました(2018.11.24)
9月の台風の影響によって日程変更したワークショップの第4回目を11月24日(土)に行いました。
1週間後に予定している現地での実行プラン発表会に向けて、リハーサルも兼ねたプレゼンテーションを行い、メンバー間で最終の確認を行いました。
東京の会場と南小国町をSkypeで繋ぎ、町のメンターは遠隔からワークショップに参加する形で、みなさんのプレゼン内容に最後のコメントをさせていただきました。
発表会まであと1週間。みなさん、プランに磨きがかかり、当日がとても楽しみです。
発表が終わったら、町の人たちも一緒に、みんなで乾杯しましょう!
南小国は既に朝晩とても寒くなっています。温かくしてお越しください。
観光まちづくり実行プランの発表会を行いました(2018.12.1~2)
12/1(土)、「南小国観光まちづくりプロジェクト」で作成した実行プランの発表会を南小国町で実施しました。
朝7:30羽田空港に集合したプロジェクトメンバーは、8:20発の全日空機で熊本に向けて出発。機内で、同日の13:00から開催される発表会に向けて、資料の確認やプレゼンの準備を行いました。前日まで仕事をし、早朝の集合ということもあって、中には資料を持ったまま眠ってしまっている人もいたようです。
10:00過ぎに阿蘇くまもと空港に到着し、一路、南小国町に向けて出発。発表会会場の町役場に到着した一行は、町のおかあさん達が作ってくれたお弁当で腹ごしらえをして発表会を迎えました。
発表会は、13:00から17:00まで4時間。農林業や畜産業の振興を目指したプランや滞在型の観光地づくりを目指したプランなど、メンバーの全員がそれぞれの経験や知識を活かしたプランを持参し、一人10分間のプレゼンを行いました。
発表会には、10月のフィールドワークでお話を聞かせてくださった方々を始め、多くの町のみなさんにお越しいただきました。約3ヵ月という短い期間の中でもたくさんの時間を割いて練り上げた、メンバーそれぞれのプランはどれも魅力的です。発表者の熱のこもったプレゼンと緊張感、真剣な眼差しは、出席した町のみなさんに伝わり、全員が最後まで退出することなく熱心に発表を聞き、それぞれのプランに対しての質疑も活発に行われました。アンケート用紙に書かれた、一人ひとりの発表に対する町のみなさんからのたくさんのメッセージも心が熱くなるものでした。
みなさんの発表を受けて、これから町ではプラン実現に向けた検討を行います。
発表会終了後は、プロジェクトメンバーと町のみなさんが一緒になって居酒屋「いろり家」で懇親会を行いました。
早速、プランの実行に向けた具体的な話も始まっています。早朝から緊張の糸が張り詰めていたメンバーにも、町のみなさんからの感謝やねぎらいの言葉を受けて最高の笑顔が見られました。
発表会が終わり一息ついた翌日は、メンバーそれぞれが思い思いのフィールドワークを行い、南小国を後にしました。町のみなさんは最後まで笑顔で見送ってくれました。
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